当店の『榊大介』が焙煎の大会で日本一となったブレンド

この度当店の榊大介が焙煎の大会『1st crack coffee challenge 2025』で優勝いたしました!
代表の三浦が2022年に優勝した大会と同じ大会となります。
榊の頑張りのお陰で、福助珈琲は2025年と2022年の2冠となることができました。
優勝できたことは、日頃支えてくださっている皆様方のお陰だと感じております。
改めまして感謝申し上げます。いつもありがとうございます。
今回は榊が優勝した際のブレンドを、ぜひ皆様方にも体験いただきたく、ご用意させていただきました。
エチオピアCOE初代覇者である『ニグセゲメダ』氏のコーヒーのみでブレンド。特別なフルーティさを持つ浅煎りブレンド。
エチオピアCOE(コーヒーの生豆の品評会)初代覇者である『ニグセゲメダ』さんのコーヒーのみでブレンドした特別なブレンドです。
りんごやジャスミンのような芳醇で複雑な香りを持つ『Ethiopia Morke Natural』
苺のような華やかな風味と甘さをもつ『Ethiopia Karamo Anaerobic Natural』
どちらもニグセゲメダ氏のコーヒーです。
この二つのコーヒーを掛け合わせることで、華やかで複雑、そして柔らかな口当たりのコーヒーに仕上げました。
ニグセ氏のコーヒーのもつ、華やかな果実の風味を全面に感じていただけるよう浅煎りに焙煎しています。
ニグセさんのコーヒーは、福助珈琲でも毎年取り扱いさせていただいており、ニグセさんのコーヒーで優勝できたことにも大変嬉しく思います。
本大会に生豆を協賛してくださった『ORIJIN COUNTRIES』様、ありがとうございました。

榊大介の紹介

榊の本業は実はパーソナルトレーナー。
日本スポーツ協会(Japan Sports Association)が認定するアスレティックトレーナー資格(JSPO-AT)を持ち、パーソナルトレーナーや子どもの運動教室を普段は行っています。
トレーナーをしながらもコーヒーをこよなく愛し、副業でFUKUSUKE COFFEEでバリスタ・焙煎士も行っています。
美味しいコーヒーを届けるためには、コーヒーを作る人も心身ともに健康であることが第一!
コーヒー業だけでは見えてこないことを、他業種の視点から福助珈琲に活かしてくれています。

代表の三浦も、榊のトレーニングを受け、心身から整えることを始めました。めざせマッチョ焙煎士!笑
2019~ パーソナルトレーナー & キッズ運動教室
2023~FUKUSUKE COFFEE バリスタ
2025~FUKUSUKE COFFEE 焙煎士
1st crack coffee challengeとは

『夢と情熱と技術はあるか。コーヒー焙煎士たちの頂上決戦』
オランダの焙煎機ブランド『Giesen』の日本代理店Giesen Japan様主催の35歳以下の年齢制限のある焙煎士の大会です。
予選は『同じ味を創る』という競技。
送られてきたコーヒーの味わいから、どんな焙煎で作られたのか逆算して焙煎を行います。味がわかる力と焙煎理論への理解が重要となる予選です。
参加者120名の中から3種の化学分析による審査と官能審査により上位6名に絞られます。
・FT-IR分析
・アグトロンカラー分析
・ガスクロマトグラフィー分析
・カッピング審査
そして決勝では、自分で焙煎した豆をプレゼンテーションしながら淹れ、その総合評価で順位が決まります。
コーヒーの技術が必要なことはもちろん、様々な知見やプレゼンテーション能力を必要とされるコーヒーの総合格闘技とも言える大会です。
『五感で味わう』 榊の決勝プレゼンテーション
決勝では『あなたの考えるコーヒーの今とこれから』というテーマの中で、6人の焙煎士が各々の考えをプレゼンいたしました。
榊は『五感で味わう』をテーマに、2050 年問題に対して「自分ごと」に取り組むための第一歩を珈琲を通じて表現しました。
『2050年問題』
皆様は耳にしたことがありますでしょうか。
2050年問題とは2050年頃に世界や日本が直面する可能性のある様々な社会・経済・環境問題の総称です。
コーヒーにおいては気候変動によりアラビカ種のコーヒー栽培適地が現在の50%にまで減少すると警鐘が鳴らされています。
耳にしたことはあるかもしれません。しかし知っているけれど、どこか「他人事」になっていないでしょうか。
そこで、五感を通じて体験をすることの大切さを榊はプレゼンテーションで訴えました。

プレゼンテーションの中では、
目を閉じてコーヒーを淹れる音を聴く(聴覚)
目を開けてコーヒーを見る(視覚)
カップを触って温かさを感じる(温覚、触覚)
コーヒーの香りを嗅ぐ(嗅覚)
そしてコーヒーを飲む(味覚)
という一つ一つの感覚に焦点を当てていただく体験を審査員の皆様にしていただきました。

美味しいコーヒーの背景には、生産者の方々がいるということ。
その方々の地域で2050年には栽培が難しくなってしまうかもしれないということ。

目の前のコーヒーを体全体で感じることで、大切な存在であるということを実感する。
未来を変える第一歩は、そんな心を突き動かす体験から生まれるのではないか。
トレーナーとコーヒーの両方を職業にする榊だからこその熱い想いが込められたプレゼンテーションとなりました。

大会でのコーヒーの淹れ方を大紹介!

大会では普段のお店と違った特殊なレシピで淹れました。
非常にテクニカルな淹れ方で、自宅での再現は少々大変かもしれませんが興味のある方はぜひお試しください!(もちろんその他の淹れ方でも美味しく淹れられますが、より大会に近い味を目指してみたい方はぜひ)
コーヒー本来の持つフルーティな風味や甘さを全面に出し、苦味と雑味を一切出さないような淹れ方となるよう作ったレシピです。
【必要なもの】
・HARIO 浸漬式ドリッパー スイッチ
※スイッチを開いたり閉じたりすることで、お湯が落ちたり落ちないようにできるドリッパーです。
・HARIO コーヒーペーパーフィルター メテオ
※通常のペーパーフィルターよりも、非常に早くお湯が抜けるフィルターです。
・ケトル2本
95度と55度のお湯を使い分けます。
・電子スケールとタイマー
・コーヒー豆17g(中細挽き)
・氷
【淹れる前の準備】
① サーバーを氷でキンキンに冷やす。冷えたら氷は除く。
※ホットコーヒーですが、サーバーを冷やします。冷やすことでコーヒーの揮発性の香りが飛ばないようにします。
② ペーパーフィルターをお湯でリンスする。
※ペーパーフィルターとドリッパーがしっかり張り付くことで、抽出のブレを減らす。
③『香り』で粉の挽き目の調整。
香りを嗅いで、フルーティな香りが強く感じつつ、苦味の香りが少ない挽き目になるよう調整します。
中細挽きくらいの挽き目になります。
非常に職人的な作業ですが、興味のある方はぜひ粉を挽いた時の香りを感じながら試してみてくださいね。
【淹れ方】
0:00-0:12 スイッチを閉じた浸漬の状態にする。100gのお湯を素早く回しながら注ぐ。95度のお湯を使用。
0:15-0:20 15秒になったらスイッチを開けて透過の状態にする。合計140gになるまでドリッパーの中心にゆっくりと細く注ぐ。95度のお湯を使用。
0:30-0:55 合計250gになるまでドリッパーの中心にゆっくりと細く注ぐ。55度のお湯を使用。
1:15 ドリッパーをカットして抽出を完了!
最後まで読んでいただきありがとうございました。

大会の内容や榊の想いの込められたコーヒーのことをお伝えしようとしたら非常に長い商品ページとなってしまいました。
私たちの願いは、コーヒーを通じて関わる全ての方に”福”を届けること。
お客様に喜んでいただき、農園の方々や世界中の方まで幸せの連鎖が繋がるよう、小さな力ですが、これからも精進し続けて参ります。